【サラサR】濃くあざやかに書けるボールペン。勉強用にオススメ【レビュー】
ゼブラから発売されている「サラサ」といえば、みんな知ってるゲルインクボールペンの1つだ。その名の通り速乾性に優れていて、書いている時に手にインクがまずつかない。左利きの人にとって嬉しいボールペンだ。
そんなサラサから「サラサR」が発売された。何でも「濃く書けるサラサ」らしい。なんだそれ、気になるやないか!
ということで、さっそく買って4ヶ月ほど使ってみた。結論から言えば、かなり良いボールペンだ。
今回はそんなサラサRについて紹介する。学生はもちろん、社会人にもオススメできる逸品となっている。以下の疑問を持っている人の参考になるだろう。
- 濃い色のインクを使えるボールペンを探している
- 勉強や手帳にオススメのボールペンって何がある?
- サラサが好きだから、長く使えるサラサを使いたい
さっそく見ていこう。
ゼブラ『サラサR』は濃くあざやかに書けるボールペン
ゼブラの「サラサR」は、大人気のサラサシリーズの1つだ。従来のサラサで使用されているインクから27%も濃いインクを採用している。
ノートに濃く鮮やかに書きたい時に重宝するだろう。
色の濃いボールペンはここ数年流行っていて、PILOTの「ジュースアップ」やuniの「ユニボールワン」も該当する。実際に使っているとわかるのだが、色が濃いとメリハリのある字が書けて気持ちが良い。
また、認知心理学の知見からも「濃く黒い文字」の方が高い正答率であると結果が出ている。(日本基礎心理学会第38回大会より)
つまり、サラサRのコンセプトである「濃いインク」は、学習する際に強い味方となってくれるのだ。勉学に励む学生はもちろん、資格などに挑戦する社会人にもオススメ。インクもすぐに乾くから、使い勝手の面では申し分ない。
濃く鮮やかに書けるボールペンとして、価格以上の経験を提供してくれるだろう。
ゼブラ『サラサR』レビュー
では、そんなサラサRをさっそくレビューしていく。4ヶ月ほどメインのボールペンとして使ってみた印象だ。実際に使った際の感覚に近いことは保証する。
27%も濃くなったインク
サラサRのインクは、従来のサラサのインクと比べて27%も濃くなっている。参考までに上の画像を見て欲しい。左が従来のサラサ、右がサラサRだ。見てわかるように、クッキリと目に入ってくる。
サラサといえば、学生時代からお世話になった人も多いのではないだろうか。かくいう僕も、大学生の頃に良く使っていた。その人気から、2020年9月時点で累計販売本数8億本というとんでもない数字をたたき出している。
サラサRのインクは、そんなサラサシリーズの中でも勉強に向いている。
ノートに書く際、重要な部分の色を変えるが、そうした場面で重宝する。とにかく目立ってくれるから、目に飛び込んできてくれるのだ。
濃くなった恩恵は、僕たちが考えているより非常に大きい恩恵がある。試験に苦しむ学生から大人まで、幅広く効果を実感できるだろう。
ちなみにサラサRのRは「Rich」が語源であり、意味は「あざやか」だそうな。まさしく名が体を表しているボールペンだ。
インク量はそのまま
サラサRに搭載されているインク量は、従来のサラサと同じだ。一部のボールペンのように、インク量が増えてはいない。
使った感覚としては、他社のゲルインクボールペンと消費スピードは同じ。毎日使えば、1ヶ月以内には確実に無くなる。ヘヴィに使うなら、1週間くらいだろう。
最近はインク量を従来より増やしているボールペンも登場しているが、サラサに関してはいつも通り。メインで使うならリフィル購入もセットで考えておこう。
ただ、リフィルは1本88円(税込)だから、お財布にはあまりダメージがない。100円を切ってくれているのは嬉しいポイントだ。ありがとう、ゼブラ。
ペン先は2種類
サラサRのペン先は2種類ある。以下。
- 0.4mm
- 0.5mm
このうち、僕が持っているのは0.4mmの方。手帳に書き込みたいなと思って細い方を選んだ。結果、手帳で使わずに普段使いしている。なんでや。
元々、サラサのインクはほとんどにじまない。サラサRも同じで、水性インクが混ざっているジェルインクを使いつつも、全くにじまない。裏移りもしないから、0.5mmを使っても問題ないだろう。
太さに関しては好みの問題になるから、自分が普段使っているペン先サイズかどうかで選ぶと良い。
0.4mmは若干ながら紙に引っかかる感覚があるので、ストレスなく書きたいなら0.5mmがオススメ。
インクは15種類
サラサRのインクは15種類ある。初期搭載のインクはボディによって区別されていて、以下のラインナップだ。
ボディカラー | ペン先 | インク |
---|---|---|
黒 | 0.4mm | 黒 |
白 | 黒 | |
ブルーブラック | ブルーブラック | |
青 | 青 | |
スカイブルー | スカイブルー | |
緑 | 緑 | |
フレッシュグリーン | フレッシュグリーン | |
オレンジ | オレンジ | |
赤 | 赤 | |
ピンク | ピンク | |
バイオレット | バイオレット | |
マゼンタ | マゼンタ | |
ブルーグレー | ブルーグレー | |
グリーンブラック | グリーンブラック | |
レッドブラック | レッドブラック | |
黒 | 0.5mm | 黒 |
白 | 黒 | |
青 | 青 | |
赤 | 赤 |
黒インクのみ黒軸と白軸のボディーカラーがある。それ以外の色は、全てノック部分で色分けされている。基本は白軸だ。
使っているインクの色を変えない限り、以下のようにノック部分で色を判別できるのは嬉しい。勉強の時に「赤ってどれだっけ……?」と迷わずに済む。
また、最近話題の黒インクにもバリエーションがある。グリーンブラックやレッドブラックなど、ひと味違った黒インクを使いたい人にもオススメだ。
一方で、0.5mmがあまりにもインクが少ない。定番色しかない。表を作っていて、露骨な違いに笑いが出た。
サラサRでは、豊富なインクカラーを使うなら0.4mmが基本だと覚えておこう。
耐久力のあるバインダークリップ
サラサRのバインダークリップは、ハードに使ってもヘタレないくらい耐久力がある。ボールペンを胸ポケットに入れて使う人でも安心して使える。
ノートや手帳を挟む場合も、しっかりホールドしてくれる。紙1枚になるとさすがにすっぽ抜けるけど、大体は紙をまとめてクリップするから、希有なケースだ。
ジェットストリームエッジのようにボディに丸め込むクリップでもないから、紙を傷めることもない。さすが、長年サラサを展開してきたゼブラ。絶妙な力加減である。
サラサグランドだと以下のようにクリップ部分が出っ張っていたから使いにくかったけど、サラサRは普通。ノックした時に指に当たることもない。
総じて、非常に機能的なバインダークリップだ。腕時計で言うところのG-SHOCKのような機能性と安心感がある。
どんな場所でも馴染むデザイン
サラサRのボディデザインは、ザ・ボールペンと言った印象だ。黒か白で統一され、シンプルなデザインとなっている。値札を外したら無印良品みたいだ。
色のワンポイントも少ないから、派手なボールペンが嫌いな人にオススメできる。参考までに、似たデザインであるユニボールワンと比べてみよう。
サラサRの方がシンプルなのが見て取れるだろう。
勉強において、余計な情報はノイズになる。机の上が散らかっているより片付いている方が集中できるのは、誰しも同じだ。
少しでも余分な情報を捨てて勉強するのであれば、シンプルさこそ最も強い味方となってくれる。
その意味において、サラサRのシンプルなデザインは非常に魅力的だ。
ゼブラ『サラサR』の気になるポイント
ゼブラの「サラサR」は、非常に使いやすいボールペンだ。だが、使っていて気になる点もある。ここからは、4ヶ月メインで使って気になった部分を紹介する。参考にしてほしい。
ラバーグリップは結構汚れる
ラバーグリップはボールペンを持つ際に必要なパーツだ。だからこそ、汚れが結構つく。別のボールペンになるんだけど、真鍮製のボディだと以下のように色がハゲる。
サラサRのラバーグリップは素材が違うけど、指に付いている汚れや埃は、間違いなくつく。僕はかなり綺麗に使っている方だと自負しているけど、埃がちょこちょこ付くと目立つ。
ただ、これは白いボディだからこそ。黒だと埃以外は目立ちにくいから、気になる人は黒がオススメ。「汚れじゃなくて経年変化じゃい!」って人は、気にしなくてOK。
ラバーグリップは結構汚れやすい。特に他の文房具と一緒に筆箱にしまう場合は気を付けよう。
紙質によってはペン先が引っかかる
サラサRのペン先は三角錐型だ。そのため、紙質によってはペン先が引っかかる感覚がある。0.4mmだと先端が細いから、なおさらだ。
細書きのボールペンだと、ジュースアップやジェットストリームエッジ、モノグラフライトなんかがあるけど、あれらは紙にまず引っかからない。ニードルチップを採用していて、ペン先の構造が違うからだ。
一方、以下のボールペンは、どうしても筆記時に紙に引っかかる感覚が生じる。
どれも0.4mm以下だと顕著だ。0.5mm以上だと引っかかる感覚がほぼないから、ペン先の問題である。
「何だそんなことか」と感じるかもしれないが、長時間の筆記で考えると馬鹿にならないストレスになる。特に勉強出使うサラサRなら、大きなデメリットだ。
サラサRを日常使いする際は、紙に引っかかる感覚を許容できるかどうかが分水嶺となる。書いていると慣れる部分でもあるので、まずは1本お試しで買ってみてから他の色を揃えると良いだろう。
ゼブラ『サラサR』のリフィルは他のサラサと互換性あり
サラサRのリフィルは、他のサラサと同じ形状をしている。つまり、既に他のサラサを持っている人は、サラサRのリフィルを買うだけで使えてしまえる。もちろん逆もOK。
個人的にこれが1番嬉しいポイントだった。同じ名前をしていても違う形のリフィルを使っているパターンもあるから、お気に入りのボディを使える点は本当に嬉しい。
個人的お気に入りの「サラサグランド」でもバッチリ使える。お気に入りのサラサがあるなら、サラサRのリフィルだけ買って使ってみよう。以下にリフィルのリンクを貼っておく。
ゼブラ『サラサR』がオススメの人/オススメじゃない人
サラサRは非常に使い勝手の良いボールペンだ。「オススメのボールペンってある?」と訊かれたら、真っ先に候補に挙がるほどクオリティが高い。
とはいえ、万人にオススメできるわけじゃない。以下の点にまとめたので、自分が当てはまっているかの参考にして欲しい。
オススメの人 | オススメじゃない人 |
---|---|
学生(受験生含む) 手帳向けのボールペンを探している人 資格などの勉強をしている人 濃いインクの文字が好きな人 | 大人向けのデザインのボールペンを使いたい人 インクの濃さはどうでもいい人 油性インクを使いたい人 ストレスを感じずに字を書きたい人 |
プライベートや勉強といったシーンで大きな強みを発揮するボールペンだから、自分の需要に合わせて判断しよう。
デザインに関しては商談で使えるか微妙なラインなので、インクが気に入っている人は、サラサグランドなど大人向けのボディを買って、リフィルだけ入れ替える方法がオススメ。
ビジネスシーン以外で幅広く使えるボールペンだと認識してOKだ。
ゼブラ『サラサR』は濃いインク好きにオススメのボールペン
ゼブラの「サラサR」は、従来のサラサから27%も濃くなったインクを採用しているサラサだ。従来のサラサはちょっと薄いな、と感じていた人にオススメできるボールペンとなっている。
濃いインクは記憶に定着しやすく勉強にも効果的と立証されているから、学生はもちろん社会人まで幅広く使えるだろう。実際、使い手を選ばない優秀なボールペンなのは間違いない。さすがサラサシリーズといったところだ。
もちろん多少の気になる点はあるけれど、微々たるもの。ほとんどの人は気にせず使えるので安心して欲しい。
価格も100円いかないところもあるので、まずは1本手に取って使ってみることをオススメする。既にサラサシリーズを持っている人は、リフィルだけ買ってみよう。