【ブレン4+S】多機能ボールペンの決定版。もうこれ1本でいいよ【レビュー】
ブレンの多機能ボールペンがあったなら――。
そんな風に思ったことはないだろうか? 僕はある。だって使いやすいんだもの、ブレン。
だが安心して欲しい。ブレンにもちゃんと多機能ペンがある。それが今回紹介する「ブレン4+S」だ。兄弟機として「ブレン3C」「ブレン2+S」とあるが、更に進化している。
従来のブレンの良さをそのままに、多機能ペンへと正当進化した逸品だった。
ブレン好きとして感動を覚えたので、ぜひ紹介したいと思う。さっそく見ていこう。
こんな人にオススメ
- ブレンシリーズが好き
- ブレンの多色ボールペンを使いたい
- 書きやすい4色ボールペンを探している
- ペンをたくさん持つのが面倒だから、1本で完結させたい!
ゼブラ『ブレン4+S』はブレンシステム搭載の5機能ペン
ゼブラの「ブレン4+S」は、4色ボールペンとシャーペンがセットになったペンだ。5つの機能があるから、5機能ペンとも呼ばれている。
ブレンシリーズは多色展開もしていて、単色のブレンから3色のブレン3C、2色+シャーペンのブレン2+Sがある。詳しくは以下の記事を参照。
どれも傑作だったんだけど、多色ボールペンを使いたい人には少々物足りなかった。だって緑がないんだもの、緑が。
そこで従来の楕円形デザインを踏襲しつつ、持ちやすさと書きやすさを両立させて登場したのが、「ブレン4+S」だ。実際に使ってみるとわかるのだが、2018年以降5,000万本以上を販売している実力をビシビシと感じられた。さすがはブレン。
シャーペンが搭載されている4色ボールペンとして、選択肢に加わるのは間違いない1本となっていた。新生活や新しい仕事、学校に向けて相棒を探している人に、ピッタリのボールペンになるだろう。
商品名 | ブレン4+S |
---|---|
芯の太さ | 0.5mm 0.7mm |
インク色 | 黒、赤、青、緑 |
軸色 | 黒 白 パウダーブルー ココアブラウン グレージュ |
サイズ | 最大径13.3mm×全長144.4mm |
重量 | 21.3g |
ゼブラ『ブレン4+S』 レビュー
ではさっそく、「ブレン+S」についてレビューしていく。1ヶ月ほど毎日使ったから、実際に使用したときの参考になるだろう。
1本でシャーペンと4色のボールペンが使える
ブレン4+Sは、その名の通り4色のボールペンとシャーペンがセットになった多機能ボールペンだ。使える色は以下。
- 黒
- 赤
- 青
- 緑
地味に緑色があるのは嬉しい。『メモの魔力』でも解説されていたけど、ノートを整理して理解するなら緑色のあるなしは大きく違う。1本だけ用意してもいいんだけど、ぶっちゃけ面倒くさい。1本にまとめたくなる。
そんな時、ブレン4+Sのように緑色までカバーしてくれていると、困らなくて済む。持ち歩く本数も増えないから、一石二鳥だ。
さらにシャーペンも使えるから、後で消しておきたいメモ書きもできる。非常に使いやすい1本だと言って良いだろう。
ブレンシステムのおかげで安定した書き心地
ブレン4+Sには、当然ながらブレンシステムを搭載している。ブレンシステムとは、ペン先の微細なブレを解消するシステムのこと。ブレやガタつきがなくなるから、落ち着いた筆記感を味わえる。
かくいう僕も大好きで、ブレンを使う理由の1つとなっている。正直、1度でも味わうと他のボールペンを使いにくくなるほどだ。
そのシステムの根管となっているのが、以下の3つ。
- ダイレクトタッチ
- 低重心
- ノイズフリー設計
詳しくはブレン公式サイトを見てもらうとして、このブレンシステムが非常にマッチしているのだ。
多機能ペンは、構造上どうしても隙間ができる。多くの人が実感していると思うんだけど、書いているとガタつきが生じてしまう。
一方、ブレン4+Sはガタつきがない。しっかりホールドしてくれているから、単色ボールペンのように書けるのだ。
多機能ボールペンにおいて、あり得ないほどの書き心地を実現させている。非常に安定した書き心地を体験できるだろう。
クリップが使いやすい
ブレン4+Sは、なんと言ってもクリップが使いやすい。これまでのブレンと違って、しっかりホールドしてくれるのだ。革新。
ブレンはこれまでシリーズ全てを使ってきているけど、唯一といって良いほどの不満点がクリップだった。スカスカで紙を掴んでくれなかったのである。
そのため、僕はただの飾りとして扱っていた。大部分の人がそうだと思う。
だが、ブレン4+Sは違う。何しろ動く。「こいつ、動くぞ……!?」となる。しかもちゃんとホールドしてくれる。偉い。
印刷用紙1枚でもちゃんとホールドしてくれるから、使い勝手が一気に向上した。もうこれを全てのブレンに搭載して欲しいくらいだ。
胸ポケットやノート、バインダーなどに挟んで持ち運ぶ人にとっても、ブレン4+Sは使いやすいボールペンとなるだろう。
消しゴムもしっかり完備
シャーペンも一体化した多機能ペンを使うにあたって、気になるのが消しゴムだ。
安心して欲しい。ブレン4+Sもちゃんとついている。しかも可愛い。見てくれ。
カリメロみたい。
デザイン上そうなったんだろうけど、使い勝手も結構良い。シャーペンの先端を出したままなら、向きを考えずに使っていける。
ただ、芯が出ていないと以下のようにちょっとだけ工夫が必要にはなるが。
消しゴム自体は「まぁ消える」くらいなので、期待は禁物。咄嗟に消すには便利なので、消しゴムも欲しいという人は、安心してOK。
芯の太さは2種類
ブレン4+Sで使える芯の太さは、2種類ある。以下。
- 0.5mm
- 0.7mm
シャーペンは0.5mmだけなので、注意しよう。
どちらも良く利用されている芯の太さだから、好みのものを選べばOK。ただし、滑らかさを重視するなら0.7mmを買うべし。ジェットストリームよりも気持ち良い書き心地になる。
ブレンは芯の太さで書く楽しさが大きく変わるから、注意しよう。
ボディカラーは5種類
ブレン4+Sのボディカラーは5種類ある。以下。
- 黒
- 白
- パウダーブルー
- ココアブラウン
- グレージュ
カラーネーミングが可愛い!
この中で僕が持っているのは、パウダーブルー。ほのかに緑っぽさが混ざった淡い色だ。
男女関係なく使いやすい色ばかりだし、勉強・ビジネスと場所を選ばずに使えるのが特徴。多機能ペンのメリットは1本で全てまかなえる点だから、嬉しいポイントだ。
気になるポイント:シャーペンをノックしにくい
ブレン4+Sはめちゃくちゃ良い多機能ペンなのには間違いないんだけど、使っていて気になる点がある。特に実用面でストレスだったのが、シャーペンのノック。以下の画像を見て欲しい。
芯を出すためには、クリップの上の隙間に指を入れてノックしないといけないのだ。これが結構ストレス。指が入りにくいし、ノックしようとしても指がずり落ちる。しかもノックが固いから、力もいる。
シャーペンを戻すときはどうなの?
戻しにくい。シャーペン部分じゃなくて、ボールペンのノックを使って戻すのがオススメ。
実用面でかなりのストレスになるので、注意しよう。この部分を許容できるかどうかが、ブレン4+Sを良いと判断できるかの分水嶺となる。
なので、気になっている人は実際に店頭で触ってみる方が良い。たぶんイメージの倍くらい固いし、ノックしにくいだろうから。
非常に完成度の高い多機能ペンだからこそ、際だって目立つポイントだ。
ゼブラ『ブレン4+S』がオススメな人/オススメじゃない人
ゼブラのブレン4+Sは、非常に完成度の高い多機能ペンだ。多くの人にオススメできるんだけど、オススメできない人もいる。以下を参考に判断して欲しい。
オススメな人 | オススメじゃない人 |
---|---|
ブレンが好きな人 1本のボールペンで全てまかないたい人 書きやすいインクのボールペンを使いたい人 4色ボールペンを使いたい人 | インクが早く減るのが嫌な人 書きやすいシャーペンを使いたい人 細いボディが好きな人 0.5mmより細い字幅で書きたい人 |
基本的にブレンが好きなら、買って損はない。むしろ緑色のインクが使えるから、お得まである。2024年5月現在において、緑色のインクはブレン4+Sしかないからね。
一方で、毎日多くの文字を書く人や、細いボディが好きな人にはオススメできない。単色と違ってインクの搭載量が少なくなるし、ペン先が多いからボディも太くなる。それなら単色を買った方が遙かに持つ。
僕の体感なんだけど、単色だと1ヶ月保っても、多色だと1習慣くらいしか保たない。バリバリ書いていくには、どうしても心許ないインク量だ。
1本で全てをまかなえるメリットは大きいものの、デメリットも相応にある。自分が使うシーンをイメージしながら、検討して欲しい。
ゼブラ『ブレン4+S』は多機能ペン好きのマストバイ
ゼブラのブレン4+Sは、ブレンシリーズ待望の多機能ペンだ。黒・赤・青・緑の4色に加え、シャーペンまで搭載されている贅沢仕様となっている。これにはいろんな色を使いたい人もニッコリだ。
特に、ノートや手帳を使って思考を整理したい人に向いている。カラフルで見やすくするのはもちろん、思考を整理する意味でも大きい。
1本でシャーペンからボールペンまでカバーできる多機能ペンを探している人は、ぜひ1度手に取ってみると良いだろう。オススメだ。
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