細書き好きこそ使って欲しい!PILOTのボールペン『ジュースアップ』【レビュー】

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学生の頃にハイテックCなどの細書きボールペンを使っていたという人、いるだろうか?

細書きボールペンは沼みたいなもので、ハマる人はとことんハマる。

現在、ジェットストリームエッジなどで0.28mmや0.38mmなんかも出ていて激戦区になっているが、油性ボールペンなので発色がイマイチ良くない。

そこで今回は、細書きボールペンの中でも使いやすくて発色が良いオススメのボールペン「ジュースアップ」を紹介しようと思う。

・程よい細さのボールペンってある?
・先端の見やすいボールペンを使いたい
・発色が良くて読みやすい字が書けるボールペンが好き
そんな人には参考になると思う。
細書きボールペンの代表格と言っても過言じゃないクオリティだ。
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目次

PILOTの細書きボールペン「ジュースアップ」とは?

ジュースアップは、元々PILOTが販売していた「ジュース」というゲルインキボールペンから派生したボールペンだ。
そのため、ジュースアップは大まかなくくりで言うと、ジュースシリーズのひとつとなる。
ジュースシリーズの特徴として、
  • 黒い紙や写真にも書けるゲルインキボールペン
  • 鮮やかな発色

の2点がある。

さすがPILOTと言うべきか、インク(PILOTではインキ)の強みを活かした商品だ。

ジュースアップは、そんなジュースの強みを更に強化し、細書きに特化したボールペンなのだ。

ジュースアップ レビュー

ではさっそく解説していきたいと思う。

今まで細書きボールペンをいくつか使ってきたが、その中でもぶっちぎりで使いやすいというが、正直な体感だ。

シナジーチップで先端がくっきり見える

細書きボールペンの中でも、各社が力を入れているのが先端部分だ。

ペン先を鋭くさせることで書いている字を見やすくし、製図用シャーペンのようなクリアな視界を生み出せる。

ハイテックCでもそれらはずっと息づいていたが、ジュースアップでは新開発したペン先「シナジーチップ」を搭載。

チップとは、ボールペンの機構のひとつで、インクを出すために回転する球のことを指す。

詳しくは以下のページをご覧いただきたい。PILOTのボールペンへの情熱が伝わってくる。

シナジーチップ | 開発ストーリー ...
シナジーチップ | 開発ストーリー | パイロットインキ株式会社 パイロットインキ株式会社の公式ウェブサイト「シナジーチップ」のページです。パイロットインキ株式会社は、筆記具の開発、製造をメインに行っています。

軸も太くないから、実際に字を書いていても、しっかり見える。

同じ細書きであるユニボールシグノと比べても字の見えやすさは雲泥の差だ。

自分が書いている字を確認したい人には、ピッタリだろう。

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強い筆圧にも耐える

左がジュースアップ、右がユニボールシグノ

ジュースアップで採用されているシナジーチップは、

  • 滑らかなな書き味が長所のパイプチップ
  • 書き出しが良く、ペン先が強いコーンチップ

を両方合わせたチップとなっている。

そのため、細書きであるのにペン先が強いので、筆圧が強い人でも安心して使える。

ペン先を見ると、確かに途中まで太い。

強い力をかけてもペン先が曲がることはそうそう無いので、筆圧が強い人でも安心して細書きワールドを楽しんで欲しい。

0.3mm、0.4mmでもインクがしっかり出る。

PILOTといえば、インクがドバドバ出ることが持ち味のひとつだが、ジュースアップもその例にもれずしっかりとインクが出てくれる。

細書きになればなるほどインクが掠れたりといった症状が起こりやすくなるのだが、ジュースアップに限ってはそれがない。

最後までインクが掠れずに出てくれるのは地味に嬉しいポイント。

何度も出して申し訳ないが、ジェットストリームだと油性である分、どうしても細字になるにつれて掠れてしまう。

細書きだろうが、最後まで掠れずにインクを出せるのは、ゲルインキボールペンの強みだ。

物欲まみれの文具箱
物欲まみれの文具箱 物欲まみれの文具箱

インクは新開発のゲルインキ

ジュールアップのインクは、専用に新開発されている。

通常、ボールペンのインクには水性と油性の2種類が存在し、ゲルインキはそのハイブリッドだ。

ジュースシリーズは全て水性インクを採用しているが、ジュースアップでは染料ではなく顔料が採用されている。

顔料は、着色に用いられる色素で、水や油に溶けない性質を持つ。発色が良いのも特徴だ。身近にあるものだと、プリンターに採用されているのが顔料インクだ。

耐光性や耐水性に優れている一方で、顔料の粒子が水に溶けないため、細書きには適していなかった。

そこをPILOTは独自の方法で水性インクの中へ顔料を混ぜ込み、細書きでも顔料インクを採用したゲルインキを開発してしまった。凄い。

PILOTの企業努力の結果、「発色が良くて」「耐水性・耐光性に優れていて」「インクが掠れずに出る」チートみたいなボールペンとなったのだ。

ジュースアップが発売した当時、パステルカラーやメタリックカラーの細字を世界で初めて開発しているのだから、その凄さが何となくわかると思う。

グッドデザイン賞も受賞

ジュースアップのボディは実にスタイリッシュだ。

黒を基調としたボディに各カラーを模したグリップ。

ノックインジゲーターを見れば、自分がどの色のどの細さを使っているかが一目でわかるようになっている。(買った時のシールを貼っていればいらない)

全く主張しないデザインなので、ビジネスシーンでも問題なく使えるのが評価されている。

事実、デザイナーはグッドデザイン賞において、

細書きボールペンにおいて、中高生時代から当社のハイテックCなどに慣れ親しんだ世代が、大学生・社会人となり、手帳や資料への書き込みなど、その用途は拡大している。性能の向上を図り、シンプルで上質な外観を与えることにより、ユーザーの用途、使用状況に見合うデザインを実現した。

グッドデザイン賞2017:https://www.g-mark.org/award/describe/44737?token=7FLY31PKxU

と語っている。

大学生や社会人になった人で、細書き好きの人に使って欲しいと願いを込められたボールペンなのである。

GOOD DESIGN AWARD
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まとめ:ジュースアップは細書き好きには最高のボールペン

ジュースアップは、細書きが好きな人には最高クラスのボールペンだ。

  • 発色が良い
  • 字が掠れない
  • 強い筆圧にも耐えられる

と、細書きの問題点を全て解決している。

唯一気になる点としては、ノックした時にノック部分が「カタカタ」と動いて音が鳴るので、気になる人は気になるかも? というレベルだ。

この辺はシグノックと同じなので、ブレンのようにノック時に固定されるわけじゃないことは認識しておいて欲しい。

ジュースアップはほとんどの文具店で置いてあるだろうから、まずは一度手に取ってみてその感触を確かめて見るといいだろう。

色も22色と豊富なので、きっと自分の好きな色が見つかるはずだ。

ちなみに僕のお気に入りはブルー。夏の青空を思い起こさせてくれる、元気になれる色だ。

物欲まみれの文具箱
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