本当に飼うの?飼ってわかった柴犬の生活で気をつけたいこと3選【結論:難しいです】
柴犬は、可愛い。
犬好きならもはや常識ともなっている普遍の定理だが、実際可愛いのだから仕方が無い。
しかし柴犬は、その可愛さとは裏腹に、飼うのが非常に難しいとしても有名だ。
今回は、柴犬を飼って12年ほど経つ僕が、実際にやっている柴犬との接し方を解説したいと思う。
・柴犬との接し方がわからない。
・良い接し方を知りたい。
・柴犬って難しいらしいけど、本当?
柴犬は気難しい
柴犬は、古来から日本人共に生活してきた犬のため、日本の環境に適していて飼うのが楽そうに感じられる。
しかし、柴犬は元々猟犬で、最も狼に近い遺伝子を持っている。
2020年の犬種別犬籍登録頭数では、8位にランクインしているくらい人気だったりもする。
動画とかを見るとその可愛さについメロメロになってしまい、「自分も柴犬を飼ったらこうなるんじゃないかな!?」と期待する気持ちは凄くわかる。
だがちょっと待って欲しい。
柴犬はそんな簡単に飼える犬種じゃない。
僕自身、今まで「シェパード→ハスキー→ビーグル→シェパード→柴犬」と飼ってきたが、柴犬が断トツで難しいと感じている。
柴犬が難しいのはブリーダーも認めているところで、犬を飼うのが初めてな初心者が気軽な気持ちで手を出して持て余すなんて事例も良く見られる。
幸せな気持ちで家族に迎え入れたのに、その後手放すなんて、お互いにとって不幸だ。
柴犬は気難しい性格をしているが、しっかりと愛情を持って触れあえば、大丈夫。
飼い主が真摯に向き合えば、ちゃんと家族になれるから安心して欲しい。
柴犬を飼うときに気をつけたいこと
では、以下で柴犬を飼うときに気をつけたいことを解説する。
念頭に置いて欲しいのが、あくまでも「僕が飼っている柴犬」に対してやっていること、という点だ。
前述したように、柴犬にも性格がある。
なので、その子に合った接し方をするのが一番だ。あくまでも参考程度に、ということでお願いしたい。
また、大前提として、柴犬は咬傷事件(人を噛んで怪我させること)が非常に多いので、必ず覚えておいて欲しい。
柴犬は自立している
トイプードルなど人気の西洋犬は、基本的に甘えん坊だ。
子供っぽいというか、ベタベタ甘えてくる傾向にある。
しかし、柴犬は違う。
柴犬は成長するに従って、その性格が子供から大人へと変わっていく。
子犬の時は甘えたがありだったとしても、大人になると自立した性格へと変わる。
柴犬は良く、頑固だとか飽きっぽい、そっけない……とか言われるが、実際は子供から大人へと成長した証なのだ。
だからこそ、飼い主の接し方も自立した大人へと変えていかなければならない。
以上を踏まえた上で、僕が実践しているのは以下のこと。
- 甘えてきた時は最大限かわいがる
- そっけない態度の時は構わない
- 笑ったら笑い返す
くらいだ。
触られたくない時に触ると、高確率で唸るし、噛もうとする。
柴犬は、常にベタベタするのではなく、一定の距離を保ちつつ受け入れてあげるのがベストだ。
そうすれば自然と、柴犬の方から受け入れてくれる。
構い過ぎるのはダメ。
それだけは覚えておいて欲しい。
すぐに噛む
元々が猟犬だったこともあり、柴犬はすぐに噛もうとする。
気難しい性格をしている理由のひとつだ。
というのも、柴犬は大人になるに従って、警戒心が強くなり、触れられることに敏感になる。
そのため、びっくりしたり触れたくない時に触ると、咄嗟に噛んでしまうのだ。
こればっかりは柴犬との距離感になるので、日々接しながら距離を測っていくしかない。
僕の場合は、
- 柴犬が笑ったとき
- 甘えてきたとき
- 褒めるとき
くらいに限定している。
一度脱走した時に興奮している柴犬と取っ組み合いの喧嘩をしたことがあるのだけど、その時は左腕が血だらけでボロボロになった。3年以上経つが、まだ傷は消えていない。
もし咬傷を追ったら、ばい菌もあるので急いで病院に行くこと。
適切な処置を受けよう。
良く脱走する
柴犬は良く脱走する。
本当に脱走する。
飼い主が思いも寄らないところから、ささっと脱走して姿をくらます。
うちの柴犬も4回ほど脱走している。
柴犬は運動性能が非常に高く、150cmくらいの塀でも余裕で飛び越えてしまう。
体が入る隙間があれば、そこから出て行ってしまう。
そのため、飼い主は常に気を配っていないといけない。
柴犬が脱走しない環境を作った上で、家族として迎えると良い。
その場合でも脱走してしまう場合があるので、その都度脱走経路を潰しておこう。
我が家は外飼いなので、脱走しようとするケースが非常に多かったため、フェンスで囲って出られなくした上で平素はリードで繋いでいる。
これくらいして、ようやく出なくなる。
柴犬は省エネで何かないと基本的に動かないので、散歩以外は落ち着いて過ごしている。
小屋の中ででろーんと寝そべっているので、これはこれで快適なようである。
まとめ:柴犬には、ひとりの大人として接すべき
以上が、柴犬を12年間飼ってきて辿り着いた、柴犬との接し方だ。
ここに至るまで、4度の脱走と一度の咬傷に見回れたが、何とか良い関係になっている。
柴犬はベタベタしてこないが、物言わず寄り添ってくれる優しさを持っている。
可愛さだけで飼うには難しい犬種だが、柴犬にとって心地よい愛情を持って接すれば、それにちゃんと応えてくれる。
・反抗期の中学生と思って接する
・愛情は忘れずに