【PILOT_S10】勉強・仕事・製図と何でもござれな万能選手なシャーペン。買い【レビュー】
PILOTのSシリーズ。製図用でもあり一般向けでもあるシャーペンは、多くの人に愛用されている。文房具好きなら1度くらいは耳にしたことのある名前だろう。
中でも最も有名なのは木軸のS20だ。木軸好きが愛して止まない明記である。
だが、SシリーズはS20だけじゃない。より買いやすい価格帯にもシリーズを展開している。
今回はそんな中から「S10」をレビューしていく。2ヶ月ほどメインで使ってみたので、実際の使用感に近い内容になっている。以下の人の参考になるだろう。
- ローレットグリップのシャーペンでオススメはある?
- 日常的に使えるシャーペンを探している
- 1,000円の価格帯で使いやすいシャーペンってない?
結論から言えば、勉強から仕事まで幅広く使えるシャーペンだ。特に勉強用にオススメ。
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PILOT『S10』は使いやすいローレットグリップのシャーペン
PILOTの『S10』は使いやすいローレットグリップのシャーペンだ。Sシリーズは複数展開されているが、その中でも比較的購入しやすい価格帯となっている。
ノブ部分にはインジケーターがついているから、自分が今使っている芯の濃さがわかる。使う芯の濃さが決まっているなら全く役に立たないが、用途によって濃さを変える必要性がある人には重宝する機能だ。
持ち手はローレット加工が施されており、これが実に気持ち良い。意味も無く手で触ってしまうほどだ。低重心であるため、本体の重さでスルスルと書ける。
総じて、非常に完成度の高いシャーペンと言える。これが1,000円(税抜)なのだから恐ろしい。どう考えてもバグ。
ローレットグリップが好きな人には、オススメしたいシャーペンだ。以下に詳細を記載しておこう。
製品名 | S10(エステン) |
---|---|
品番 | HPS-15R |
価格 | 1,100円(税抜価格 1,000円) |
種類 | シャープペンシル |
サイズ | 最大径φ:10.2mm 全長:145mm 重量:20.0g |
対応可能な芯の太さ | 0.3mm(透明ブラック、透明ブルー) 0.4mm(透明レッド) 0.5mm(透明ブラック、透明ブルー、透明グリーン) 0.7mm(透明ブルー) 0.9mm(透明グリーン) |
軸 | 樹脂 |
グリップ | 黄銅:梨地クロム仕上 |
方式 | ノック式 |
替ゴム(消しゴム) | HERFS-10 |
PILOT『S10』:レビュー
さっそくPILOT『S10』についてレビューしていく。買って使って良かったと思う部分は非常に多いが、一方で気になる部分もあった。両者とも忖度無く解説するので、参考にして欲しい。
持ち手がローレット
S10は持ち手がローレットとなっている。これによって木軸であるS20と比べて指が滑らなくなった。
ローレットとは、金属や樹脂に細かいデコボコや切り込みを入れる可能のこと。主に網目模様と平目模様があり、S10は網目模様だ。
ローレット加工は主に製図用シャーペンで良く利用されていて、一般用にはあまり馴染みがない加工と言える。だけど、近年は少しずつ一般用のシャーペンにも導入され始めている。
金属だから劣化がしにくいし、ゴムのように暑さに弱くもない。夏の暑い日に持ち手がベトベトする、なんてこともローレットグリップなら起こらない。
さすがにシャーペンのゴム部分がベトベトするほどの環境は稀だけど、真夏日の暑い部屋なんかだと起こる場合がある。うちのように古い家だと尚更だ。
そうした悩みを持っている人には、持ち手がローレットのS10はストレス無く使えるシャーペンになってくれる。
ローレット部分が長め
S10は他の製図用シャーペンと比べてもローレット部分が長めだ。全体の半分くらいまである。まるでズボンを腰上で止めているかのようだ。
ここまでローレットが長いシャーペンは、まず無い。参考までに手持ちにあるローレット加工が施されたシャーペンを比較したのが以下。
S10が圧倒的に長いのがわかる。
文房具屋さんで他の製図用シャーペンを見てもらっても実感できる長さだ。正直、グラフ1000とかもっと短いよ金属部分。
シャーペンを含め、文房具はどこを持つかが個人によって大きく変わる。自分にとって持ちやすい場所は、みんな必ずあるものだ。
S10は幅広い層が使えるように、あえてローレット部分を長くしてくれている。「自分はちょっと上の方を持っちゃうんだよなー」って人も問題なく使えるだろう。
Sシリーズの真ん中のモデル
S10はPILOTのシャーペンであるSシリーズの真ん中に位置するモデルだ。シリーズは以下。
モデル名 | 価格(税込) |
---|---|
S3 | 330円 |
S5 | 550円 |
S10 | 1,100円 |
S20 | 2,200円 |
S30 | 3,300円 |
S3とS5は、より購入しやすい価格帯になっている。書きやすさはそのままに素材を樹脂にすることでコストカットをしている。
一方でS10とS20は素材にこだわっている。両者の違いは以下。
- S10:ローレット部分が金属
- S20:木軸
やっぱり木の方が高い。ここまで来ると金属か木のどっちが好き? くらいで決めればいいと思う。
S30はS20のアップグレード的ポジション。芯を自動で繰り出す機能が搭載されている。ここまで来ると製図用として使いにくくなるのが難点だ。
ともあれ、S10はSシリーズの中でも標準的なモデルとなっている。金属アレルギーがある人以外は、文句なく使えるエントリーモデルだ。
持ちやすく書きやすい
S10はSシリーズらしく、持ちやすく書きやすい。それには以下が理由として挙げられる。
- 握りやすいローレットグリップ
- 低重心のボディ
- 先端が見えやすい
書きやすいと感じる部分は、全て満たしているのだ。100円でも満足度の高い文房具が大量にある昨今、1,000円も出すのだからユーザーが求めるハードルは高い。
S10はそんなハードルを簡単に飛び越えた上で、綺麗に着地している。使ってすぐに「あ、これ書きやすいシャーペンだ」と体感できるのだ。
持ちやすく書きやすいシャーペンを探しているのなら、S10は非常にリーズナブルな相棒となってくれる。
低重心のボディ
S10は低重心のボディだ。自重によって文字や絵をスラスラとかける。参考までに重心を計測したのが上記の画像となる。ボディの下の方にあるのがわかるだろう。
低重心は、ボディ下部のローレット部分と、上部の樹脂によるものが大きい。
一般的に物は重心が低いほど安定する。人間も同じ。電車やバスで立っているとき、何も持たない状態で膝を曲げて低重心を意識すれば、安定するのと同じ理屈だ。
シャーペンも低重心だと筆記が安定する。細かい線を引く製図用のシャーペンで低重心が採用されているのは、そうした理由からだ。
S10は一般用から製図用まで幅広く使えるシャーペンである。長期間の筆記でも手が疲れない工夫として、低重心が採用されているのだ。
デザインは好みが分かれる
S10のデザインは好みが分かれる。1,000円と考えれば納得のできるデザインなんだけど、物足りないと言えば物足りない。
例えば同じ製図用のシャーペンであるグラフ1000だと、ボディ全体がメタリックでカッコいい。メタルボディが好きな人にはたまらないデザインだ。
S10は、下部のローレット部分はめちゃくちゃカッコいい。正直、ここだけで1,000円をポンと出せるレベルだ。ただ、上部の樹脂部分がちょっと物足りない。
うっすらとスケルトンになっているものの、全体的に冒険をしていない。無難にまとまってしまっている。その点は、気になる人は気になる部分だ。
S20と比べると、以下のように異なる。
S3やS5となると、逆に樹脂部分がマッチする。全部樹脂だからね。S10はちょうど間のモデルだからこそ、好みの分かれるデザインになってしまっているのだ。
ボディカラーは4種類
S10のボディカラーは4種類ある。以下。
- 透明ブラック:0.3mm、0.5mm
- 透明レッド:0.4mm
- 透明ブルー:0.3mm、0.5mm、0.7mm
- 透明グリーン:0.5mm、0.9mm
それぞれ対応可能な芯の太さが違う点は注意。僕が持っているのは透明ブルーだ。透明と言っても中身がうっすらと見える程度。以下で確認して欲しい。
勉強やビジネスで使うのであれば、4種類のカラー全てで対応できる。自分の好みの芯に合わせて買うと良いだろう。
一方、0.7mm以上になると途端に選択肢がなくなってくる。太い芯を好んで使う人は、ボディカラーの選択肢がなくなってしまう点は気をつけよう。
また、実際に使っていて気が付いた点として、HPの写真は暗めというのも報告しておく。実物の方が遙かに明るい色をしている。PILOTの公式ページに掲載されている写真より、ワントーンほど明るい。
暗めのボディカラーじゃない点も、合わせて覚えておいてくれ。
5種類の太さの芯に対応
S10は5種類の太さの芯に対応している。ボディカラーごとに対応できる芯が違うんだけど、豊富に対応してくれているのは嬉しいポイント。ちなにみ対応している芯の太さは以下。
芯の太さ | ボディカラー |
---|---|
0.3mm | 透明ブラック 透明ブルー |
0.4mm | 透明レッド |
0.5mm | 透明ブラック 透明ブルー 透明グリーン |
0.7mm | 透明ブルー |
0.9mm | 透明グリーン |
さすがに0.2mmには対応していないので、愛用者は注意しよう。芯の太さだけでいえば、おおよそほんとどの人が満足できる対応数だ。
ただし、ボディカラーによって使える芯が異なるのだけは物足りない。レッドとかグリーンも複数種対応して欲しかったなーというのが正直な印象だ。
気になる点1:ボディがちょっと物足りない
S10は満足できる部分ばかりじゃない。使っていて気になるのが、ボディが物足りない点だ。1,000円のシャーペンにどこまで求めるんだった話にはなるんだけども。
普段はS20を使っていたから、余計にそう感じている可能性はある。下のローレット部分の満足度が高いため、上の樹脂部分が目立ってしまう点も大きい。
ただ、手触りは抜群に良い。気持ち良い樹脂なんだこれが。
男の子はみんなスケルトンが大好きだ。子供の頃にゲームボーイやワンダースワンの透明Verに胸を躍らせた人間としては、ワクワクせざるを得ない。
S10は、透明と言われて見たら確かに透明だとわかる程度のスケルトン具合だ。それがどうも物足りない。突き抜けて欲しかった。
バランスが取れているのは間違いないんだけど、「透明」という文字に引っ張られすぎると、拍子抜けとなる可能性がある。
気になる点2:芯のサイズに対応できるボディカラーが少ない
S10は対応可能な芯のサイズが多い。ただ、全ての芯に対応できるボディカラーはない。各ボディカラーで少しずつ違う。
シャーペンを含めて、文房具は普段使いで輝く道具だ。だからこそ、自分のお気に入りで揃えたいのは誰しも考えるところ。
その点において、お気に入りの芯を好きなボディカラーで使えない可能性があるのは、残念に感じてしまう。もちろん、使っていなかった芯の太さの良さに気が付く可能性もある。
下の画像を見てくれればわかるように、対応している芯の太さはパッケージに大きく記載してある。
これを参考にして、自分の好きなボディカラーを選ぼう。ただ、芯の太さ・ボディカラーのどちらかで妥協しなければいけない可能性がある点は、覚えておいて欲しい。
PILOT『S10』がオススメの人/オススメじゃない人
S10は低価格帯ながらも使いやすいシャーペンだ。おおよそほとんどの人が満足できるのは間違いない。ただ、後悔して欲しくはないから、以下に僕が考えるオススメの人/オススメじゃない人を記載する。参考にして欲しい。
- 1,000円で勉強・仕事・製図と万能に使えるシャーペンを探している人
- ローレットグリップが好きな人
- 長期間の筆記をする人
- 受験勉強に打ち込んでいる学生
- 金属アレルギーの人
- 木軸が好きな人
- 透明なボディーが嫌いな人
- 重たい筆記具を使いたくない人
大体この辺りだ。
特に金属アレルギーの人は注意。痒くなる可能性があるので、異変を感じたら皮膚科へ行こう。
また、S10はローレットグリップを採用しているため重たい。木軸であるS20と比べると2gも重量が増えている。なるべく軽い筆記具を使いたい人には、あまり向いていないだろう。
とはいえ、全体的に非常に完成度の高いシャーペンなので、購入して後悔することはないと断言できる
PILOT『S10』は学生から社会人まで幅広く使えるシャーペン
PILOTの『S10』は、1,000円の価格帯ながらも学生から社会人まで幅広い層が満足できるシャーペンだ。グリップがローレットなため満足度が高く、指にフィットして筆記しやすい。更に多くの芯の太さに対応している。
一方で、デザインが少しだけネックでもある。Sシリーズの中間的ポジションであるがために、突き抜けていない。ローレット部分を除けば、単なる樹脂製のシャーペンだ。この点を許容できるかどうかが、満足できる分水嶺だろう。
ただ、価格から考えればコスパが抜群なのには変わりない。「興味がある? なら買ってOK」と二つ返事できるほど、多くの人にオススメできるシャーペンだ。
ここまで読んで少しでも欲しいと感じたのなら、買って後悔はしないだろう。ぜひ使い倒してくれ。